当院では、嚥下(えんげ)障害が疑われる方に対して 3 泊 4 日の検査入院を行っています。嚥下 に関する評価や検査を行い、結果をもとに、医師、言語聴覚士、管理栄養士が食べ方や介助方法 の提案、食事形態の提案、自主訓練指導、栄養指導を行います。
嚥下(えんげ)障害とは
脳卒中、パーキンソン病などの神経疾患、加齢などが原因で、飲み込みに必要な口唇・舌・ノドの麻痺や筋力低下が起こり、飲み込みに支障を来たすことを「嚥下障害」といいます。 嚥下障害を来たすと誤嚥や窒息に繋がるリスクが高まります。 「誤嚥」とは食べ物や飲み物が上手く飲み込めず気管内に入ることをいい、その結果、「誤嚥 性肺炎」を起こしてしまうことがあります。誤嚥性肺炎は 2021 年日本人の死因 6 位であり、70 歳以上高齢者の肺炎の7割以上が誤嚥性肺炎となっています。誤嚥性肺炎を予防するためには飲 み込みの能力に適した食事形態や食事方法を知ることが重要となります。
このような症状はありませんか?
- むせる
- 飲み込みにくい
- 食後にノドがゴロゴロする
- 飲み込んでもノドに残っている感じがする
- 飲み込むのに力が要る
3泊4日入院の流れ
※月曜入院~木曜退院での受付を基本とします。それ以外はご相談ください。
1日目(月曜)
入院
入院時説明・嚥下評価
2日目(火曜)
入院
嚥下造影検査
3日目(水曜)
入院
再評価
4日目(木曜)
入院
退院時説明
嚥下造影(えんげぞうえい)検査とは
X 線透視画像を撮影しながらバリウムを含んだ飲食物を実際に飲み込んで頂くことで、飲み込むまでの一連の動作を確認することが出来ます。飲み込みの能力や誤嚥の原因を評価し、その方に適した食事形態や食事方法、姿勢、訓練方法などを提案することが出来ます。

入院のお問い合わせ
《入院費用の目安》
追加される治療や自己負担額によって若干の差はあります。
例)3 泊 4 日、上記の流れで入院基本料、食事代含めて、
1割負担の方1万8千円前後
2割負担の方3万3千円前後
《ご予約の方法》
・お電話にて地域連携室を通してご予約下さい。
・かかりつけ医からの紹介状が必要となります。