医療法人 城南ヘルスケアグループ くまもと南部広域病院

専門外来

神経難病センター

神経難病専門の外来・病棟・
相談窓口があり、
パーキンソン病・
脊髄小脳変性症などの神経難病の診断
早期から進行期の治療、
終末期のサポートまで
すべての病期に対応しております。

パーキンソン病・脊髄小脳変性症・神経難病外来

【症状】

 手足の震え、しびれ、ろれつが回らない、筋肉のやせ、脱力、神経痛など

【対象疾患】

 パーキンソン病、脊髄小脳変性症(SCD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの診断治療

【パーキンソン病とは】

 パーキンソン病は、英国の医師・ジェームズパーキンソンにより初めて報告された疾患で、彼の名にちなんで、「パーキンソン病」と呼ばれるようになりました。
 有病率は、人口1000人当たりに1人といわれ、70~80歳では100人に1人となります。日本でも、人口の高齢化とともに、その数は増え続けています。

【パーキンソン病の症状】

 初発症状は、安静時の振るえが多く(約70%)、ついで小刻みすり足歩行(12%)、手足のこわばり(10%)、動作緩慢(10%)などが続きます。
 また発病の数年前から嗅覚が低下するほか、自立神経症状として、便秘、夜間頻尿、顔は脂ぎり、発汗過多あるいは減少、立ちくらみ(起立性低血圧)、手足の冷感などが高頻度に見られます。

【パーキンソン病の原因】

 パーキンソン病には遺伝性(家族性)のものと、非遺伝性(孤発性)のものがあり、孤発性のものが全体の9割を占めます。原因は、まだ明らかになっておりませんが、近年、ドイツの病理学者が提唱している、嗅粘膜と腸管の上皮から病原体が侵入し、レヴィ小体という神経細胞内封入体を形成して、パーキンソン病を引き起こすという説が注目されています。
 また、パーキンソン病では中脳黒質のドーパミン神経細胞が変性脱落して、当初40万個くらいあった精神細胞が20%以下まで減少することで、運動症状が出現するといわれています。

【パーキンソン病の治療】

 パーキンソン病の治療は薬物療法と非薬物療法があります。この中でも、薬物療法とリハビリテーションを組み合わせることが重要で、両輪で治療を進めていきます。

<薬物療法>
L-DOPA合成、ドパミン受容体刺激薬

<非薬物療法>
刺激療法(脳深部に電極を挿入した電気刺激)
細胞移植(iPS細胞、ES細胞などを用いたドパミン産生細胞移植)
リハビリテーション

【パーキンソン病のリハビリテーション】

 手指の屈伸、首の前後屈・側屈・回旋・回転、肩の運動など、ラジオ体操やテレビ体操で行われているような運動のほか、手すりにつかまって行うスクワットなどを毎日続けることが大切です。
 この他、仰臥位での腹筋運動、腹臥位で頭を上げたり、下肢を持ち上げたり、さらには、寝返りの練習、四つん這いで右手と左下肢(この逆も)を上げてバランスの訓練、低い台からの立ち上がり、目や口を強く閉じたり、大きく開いたり、大きく息を吸い込み長く発声する、散歩、プールでの水中歩行なども有効です。自分できそうなものを試しながら、積極的に体を動かしてみてください。

【パーキンソン病と上手に付き合うために知っておきたいこと】

  1. パーキンソン病はどのような病気か知ることが大切です。
  2. 60歳以上であれば誰でも罹る可能性がある病気です。
  3. 患者さまの寿命は健常者とほとんど変わりなくなっています。
  4. 病気は緩やかに進行しますが、病状に合わせてさまざまな治療法があります。
  5. 毎日適度な運動を行うことで症状の進行を抑えます。
  6. 日常生活を楽しみ、社会参加を心掛けましょう。

【外来担当表】

月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後
内野克尚 内野院長
森 麗
小出達也 内野院長
内野克尚
小出達也

もの忘れ外来

このような症状はありませんか?

  • 物の置き忘れや、しまい忘れが多い
  • 同じことを何回も言ったり、聞いたりする
  • 月日が分からない、時間を間違える
  • ぼんやりしていることが多くなる
  • 家事や仕事がさばけない、料理が下手になる
  • 電化製品などの使い方が分からなくなる
  • 慣れた道やスーパー内で迷う
  • 車の運転で、違反や接触事故が多くなる
  • 身なりにかまわなくなる、入浴を嫌う
  • 落ち着きがなくなる、怒りっぽくなる
  • 物を盗られたと訴える、人や動物がいると騒ぐ

認知症は加齢とともに起こりがちになる単なる物忘れとは異なり、進行すれば日常生活に大きな支障をきたす病気です。認知症にはいくつかの種類があり、種類によって治療法と日常生活での注意点が変わってきますので、症状に気付いたときに早目に、適切な診断を受けることが大切です。
もの忘れ外来ではさまざまな専門的検査と診断を経て、必要な場合は治療を行います。

【外来担当表】

月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後
内野克尚
松尾圭将
- 内野院長
森麗
畑田/新患
小出達也
森麗
松尾圭将 内野院長
担当医/新患
畑田/新患
小出達也
医師紹介へ

【もの忘れ外来の流れ】

初めて受診される方へ
1.電話予約

電話での予約をお願いします。予約の際にお電話で症状やお困りのことについてお伺いします。

2.来院・受付

受付にて受診申し込みを行っていただきます。その後外来にご案内します。
*受診の際は、日常の様子をよく知る方の同伴をお願いします。(ご本人の来院が難しい場合、相談者の方のみの相談もお受けしています。)

3.患者さまへの問診・診察

ご本人への問診と診察を行います。

4.検査

血液、尿、X線、骨密度、心電図、脳波、頭部MRIあるいはCT検査等を行います。神経心理検査は専門の心理士が行います(所要時間:約1時間)。

5.同伴者との面接

検査中に同伴の方と情報交換を行うとともに、医師から検査結果、診断、治療について説明します。

6.結果・治療の説明

ご本人同席にて、結果説明と治療の説明を行います。

次回予約

【受付】

完全予約制です。受診をご希望の方はお電話にて問い合わせをお願いします。

【予約先】

TEL. 0964-28-2555
(もの忘れ外来の予約であることをお伝えください)

【診察費用の目安】

ご本人様の保険負担割合によって異なります。初回受診の際の目安額は次の通りです。

負担 1割負担 3割負担
初めての受診
(診察・検査)
6,000円 16,000円

【お問い合わせ先】

くまもと南部広域病院
受付時間 月曜~金曜 8:30~17:30(祝日は除く)
Tel.0964-28-2555  Fax.0964-28-4849